2018年2月1日木曜日

作品は自分の子どもというけど



絵に「お気に入り」とつぶやく。


「お気に入り」になるよう手をかける。


***


絵も、愛をつかって育てるということか、

と感覚が落ちてくる。


自分の作品は自分の子どものようなものだ

という表現がある。


言うこと聞かないこともあるだろうし、

親が思うようにならないこともあるだろう。


それでも愛のスタンスで付き合っていき、

その子らしく成長して大人になる。

(愛じゃなくて執着だったら、

いつまで経っても巣立っていかないかもしれないし等々、

親子関係に例えるといろいろ出てくる。)


親にしてほしかったことを絵に対してする。


今まで「いい子」になるように

育てていた部分もあるかもしれない。


「私はこれが見たい」

そのビジョンを先取りして

それを叶えるように描いていた部分もある。


自分が思うように作品を仕上げたいという思いは

時として作家自身を息詰まらせているようにも感じた。


アイデアを授かった瞬間から、

そのアイデアにはアイデンティティのようなものを感じる。

それを尊重する。


*


これから作品をどう育てたいか?


その子がその子の能力を

十分発揮できる作品を作る。

その子が生き生きとして

その子らしく

光を放つ作品を作る。


愛について最近感じるのは

リスペクト・尊重・尊厳・活かすこと・認めていること。


言葉にするとそんな感じ。